アップル社のテレビ広告作品(90秒)が、「エミー賞」で「素晴らしい広告(2014 Emmy For Outstanding Commercial)」部門を受賞しました。
「エミー賞」はテレビ番組のための顕彰精度のように思っている方が多いのですが、広告作品も対象です。ちなみに日本の「ギャラクシー賞」も、同じように広告部門の賞を設けています。
さて今回評価されたのは、2013年から2014年の冬に流された作品です。
ストーリーーーーーー
クリスマス休暇で少年が、両親の実家に家族と一緒にやってくる。
父か母のどちらかの実家で親族たちが大勢集まっている。同年代のいとこたちもいて、みんなは楽しそうに過ごしているのだが少年だけが、周囲とうちとけることもなく、孤独にスマホを操作してばかりいるように見える。
そしてプレゼントの交換をするクリスマスの朝。
少年は、テレビモニターをつけ、自分が編集した映像作品をみんなに見せる。つまり、一人でずっと、家族の休日の姿を追いかけ、映像記録を作っていた訳だ。これが少年からのプレゼントだった・・・
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「Misunderstood(誤解していた)」というタイトルがついたこのCMで、アップル側はさりげなく、「iPhoneを使ってできる映像記録の楽しさ」を提示している。
そのCM動画がこちら
いまや、一眼レフカメラやビデオ機器を持ち歩かなくても、スチル写真も映像もが、スマホで気軽に撮れる時代になりました。作った作品を動画投稿サイトに投稿することも、フェイスブックで友達に紹介することも、簡単にできます。また、スチル写真を撮影後に加工して、公開するための仕組みも多彩になっています。テクノロジーは、写真イメージをもっと身近にしようとしています。
こうした動きの一方で、当然のように、従来のカメラメーカーの苦情が伝えられているという。カメラ雑誌なども趣味領域を扱うメディアも、影響を受けてしまう。プロのカメラマンはこういった問題で写真で生計をたてることも難しくなっています。